おばあちゃん子

こんにちは♪高崎のきなり着付け教室の松島です。

歳の近い弟や妹がいたせいか、年寄りっ子でした。特に祖母にはどこに行くにもくっついて歩いていました。そしてだいぶ甘やかされて育ちました。大人になった今、私の人格形成に祖母が大きく影響しているのを感じています。

祖母は大正15年11月生まれ。生きていれば今月99歳です。私が着物に目覚めてまだ数年ですが、その理由に箪笥に眠る祖母の着物を何とか着てみたいと思ったのが第一でした。しかし、いざ祖母の着物を出してみると、状態はとても悪く、ほとんどを処分してしまいました。

その中で一枚だけ「何とか着られそう」と思うものが出てきました。この着物、祖母が着ているのをおぼろげながら覚えていました。かれこれ50年くらい前のことでしょうか。計算すると、祖母が今の私くらいの年齢の時に来ていたものです。信用しているリサイクルショップのお店に見てもらったら「決して良いものではないが、絹だし、おばあちゃん気に入って着ていたのでしょうね」とのこと。お守りのように大事に持っていようと決めた物です。

私も何度か袖を通していますが、何せサイズは小さめ、このところ体重増加が著しい私には、とても着ることができず、トルソーに着せました。

着付けの最後、帯締めを締める時に、結び目を指でおさえるように言われ、重大な任務をもらった気になって細い指で、帯に押し付けるようにおさえた記憶があります。祖母も着物が好きでした。節目節目で着物を纏っていた記憶があります。若い頃は和裁をし、洗い張りまでしていたとのこと。祖母の着物好きが私の現在に繋がっているような気がします。

ダイエット頑張って、来年の11月には着たいと思います。